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Greeting理事長挨拶

福岡県空手道連盟が力を入れていること、それは武道心の復活です。
一般の人たちの空手道に対する敬意は、どのくらいだと思いますか。
私たちは、空手道の修業を通して次のことを学んでいると思います。

①相手や目上の人に対する礼儀
②怖い相手にひるまず立ち向かう勇気!
③正義を貫き、卑怯を憎む心!(卑怯はしない。させない。許さない!)
④痛さきつさに耐え、最後まであきらめない忍耐力!
⑤弱いもの体の小さいものへの優しさ(惻隠)!
⑥試合を組み立てる戦術や智恵!

これら、礼儀、勇気、正義、忍耐、惻隠、智恵は武道心であり、これらを学ぶことは、空手道の目的を達成するためにとても大切な要素です。空手道の目的は人格の完成です。

私たち指導者は、選手の将来像をしっかり見据えて指導にあたらねばなりません。どんな学生になってほしいのか、大人になってほしいのか描いておかないといけない。
それは、さすが空手をしているだけあって礼儀正しいとか、気が利くとか、根気強いとか、弱いものに優しいという評価が他からも得られることです。

しかし、残念ながら最近の試合では、残り時間が少なくなると、勝っている選手が逃げて時間を稼ぐといった卑怯な戦術や、少しの打撃でもメンホーをはずして当てられたことをアピールするような残念な選手が見受けられます。
また試合前後の礼も美しい姿とは言えません。そのような試合を見た一般の人は、空手道に魅力を感じるでしょうか。

残念ながらオリンピックで組手の試合を見た一般の人からも良い評価は得られませんでした。

指導者の皆さんは、日ごろの稽古から卑怯を許さない、正々堂々とした選手の育成に取り組んでほしいと思います。そして、体の中からにじみ出るような礼儀作法を身に着けた生徒を育ててほしい。

審判の皆さんは、試合中の礼儀を徹底させ、品格あるジャッジをお願いします。福岡から礼儀を全国に発信していく。という気概を持って一緒に取り組んでいきましょう。

礼儀正しくなってきた我が子や、正々堂々と戦う選手を見た親や観客は、指導者への感謝と共に、空手道の武道としての魅力を改めて実感することでしょう。ゆっくりではあるが、確実に空手道に対する敬意は高まると考えます。

理事長 内 洋一

理事長

理事長 内 洋一